自民党の今井絵理子候補の毎日新聞アンケート非回答は正しい判断

参院選自民党候補の今井絵理子さんが毎日新聞の政策アンケートに全く回答していないことが話題となっていますが、回答しなくていいと思います。

なぜなら質問一覧を見てもわかるとおり、明らかに自民党が不利になるような誘導のある質問であり、今井絵理子候補にとって回答するメリットは何もないからです。

今井絵理子さんは政策に言及する必要はありません。「沖縄のために最善の選択をしていきます」これだけで十分です。なぜなら彼女は専門性を買われているのではなく、90年代後半に中学生ながら大きな成果を残した人間的魅力で自民党候補として採用されているからです。

企業も公務員も専門性採用と人物採用の両方がある

自民党の安倍総裁はよく野党に対して「対案がない」と批判しています。これは正論です。政治家ならたとえ選択肢から選ぶという方法であっても政策を立案するべきものです。

ですが今井絵理子候補には政策立案を期待して自民党公認候補になったのではありません。今井絵理子さんの人物そのものに魅力があるから候補者として選ばれたのです。

彼女の歌を幼少期に聞いてきた人にとってはそれだけで懐かしい存在です。そのような人が国政という衆参あわせて700議席ほどしかない場所に居ることだけでも意味があります。

別に政策なんて期待していません。

私は青山繁晴さんに投票しましたが、彼がTPP反対論者に転向しようとも一向に構いません。なぜなら彼の人物そのものに白紙委任したからです。選挙というのは「この人が判断したことなら別に仕方ない」と思える人物を選ぶということです。

私は安倍首相という人物を完全に支持していますが、彼の政策のすべてに賛同しているわけではありません。どちらかというと8割位は賛成ですが2割位は残念なものもあります。

ですがそれは安倍首相がそう判断されたならそれでいいと思えるレベルです。自分の意に沿わない判断をされたとたんに、「もうこの人には投票しない」とそっぽを向かれる人はそもそも政治家の器ではなかったということです。

だから今井絵理子さんは政策が言える必要はありません。彼女が判断したことならそれに任せると思える人が投票してくれるのだから人物的魅力があればそれでいいのです。

 

そしてここからは選挙対策です。

もし意地悪な人が今井絵理子さんに対して「憲法9条改正に賛成ですか?」と言ってきたらどうするか。

「その時々で沖縄のために最善となる選択肢を選びます」

これで十分です。

本来国会議員というのは国政のための政治家ですから、地元への利益誘導があってはなりません。

とはいえそれは政治学という講学上の、つまりお勉強の世界の話であって現実としては国会議員は地元の振興のために働いている部分が大きいのです。

だから毎日新聞のアンケートにこたえなさいという意地悪なことを今井絵理子さんが言われたら、「その時々で最も沖縄のためになる選択肢を選びます」と言い返しておけば誰も非難できません。

ぜひ全国区で勝ち抜いて欲しいと思います。