2017年8月内閣改造、ポスト安倍は岸田文雄政調会長で禅譲が確定 石破茂は蚊帳の外になり究極の冷遇を受けて意気消沈

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2017年8月の内閣改造のポイントは岸田派の贔屓と石破茂の切り捨てです。

岸田前外務大臣は自民党三役の経験がありませんでした。

自民党では総裁がトップで、残りの3つの幹部ポストである幹事長、政調会長、総務会長が党三役ですが、総裁選に出て総裁になるためには党三役を務めてかつ、閣僚経験がある必要があります。

これは法律で決まっているわけでもなく慣習法でもなく単に自民党のローカルルールです。

そして今回安倍首相は岸田氏の願いをかなえました。

当初安倍首相は岸田氏を留任させ外務大臣をもう一年ほど続けさせる予定だったようで、産経もその旨を書いていたのでそれは”飛ばし記事”になってしまいましたが、これは最後の最後の土壇場で岸田氏を自民党政調会長にして外務大臣は別の人にやらせることが決まったことの証左です。

願いどおりになった岸田氏に加えて、安倍首相と近い人物ではないはずの河野太郎や野田聖子も入閣させ、しかも5大官庁の大臣という重要ポストを与えました。

石破茂がやらされていた「地方創生担当大臣」のような何の権限もない窓際のような大臣とは違うわけです。幹事長になる前の二階俊博氏は、新設されたばかりの地方創生担当大臣に就任した石破茂をみて、「わが派閥の人間があんなどうでもいい大臣に任命されなくてよかった」と言っていたほど石破茂は冷遇されていたのです。

そして今回さらに石破茂への冷遇に拍車がかかりました。

安倍総裁は石破茂を政府でも自民党執行部としても一切登用しなかったわけです。

これで「ポスト安倍は岸田文雄」が確定しました。安倍首相の退任後は岸田首相誕生が濃厚です。

内閣改造後にすっかり鳴りを潜めた石破茂

2017年6月から7月の石破茂は元気そのものでした。

連日テレビ、ラジオを通して都議選や加計学園、森友学園をネタに安倍首相を徹底的に批判し続けていました。

この石破茂をもっとも忌み嫌っていたのは安倍総裁ではなく二階俊博幹事長です。

獣医学部を設置させないために獣医師会政治連盟は石破茂に100万円の献金をしていましたが、その献金を受けて石破茂は「絶対に獣医学部を新設できないように厳しい4条件にしました。これで大丈夫です」と獣医師会に直接話していたという産経新聞の暴露記事がありました。

その産経新聞記事を自民党内部で共有するために、メールで自民党全都道府県連に送付するよう二階俊博幹事長が命令していたことが発覚したのです。

古川氏によると、党総裁・幹事長室が20日に「ご参考」として記事をメールで送り、古川氏が同日、石破氏と相談した上で口頭で抗議した。幹事長室は学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部新設計画をめぐる衆参予算委員会の集中審議を前に、二階氏の指示で送ったと説明したという。

産経新聞 http://www.sankei.com/politics/news/170721/plt1707210040-n1.html

内閣改造後の産経新聞の記事では、安倍首相と石破茂の関係はもはや修復不可能なところまでこじれていると書かれています。

一方、石破氏は9日、地方創生の一環として高知県大川村に完成した地鶏加工処理施設を視察した。自民党が大敗した東京都議選前後はテレビ出演が相次いでいたが、改造後は潮が引くように出演機会が減った

来年9月の総裁選をにらみ、高い知名度を武器に講演や視察など地方行脚を精力的にこなしているが、党内の評判は必ずしも芳しくない。都議選の敗因について「(首相は)どっちを向いて仕事をしているのか」と批判を繰り返す石破氏に、党幹部は「政権が苦しんでいるときこそ党が支えるべきだ」と突き放す

石破氏は最近、「首相と違う意見を言うべきときに言う」と周囲に漏らす。首相との立ち位置の違いを明確にすれば、総裁選の対立軸になるとの思惑があるようだ。ただ、石破氏が率いる石破派は本人を含めて19人。総裁選出馬に必要な推薦人20人を欠いており、同派幹部は「支持者を増やさなければ推薦人の確保もおぼつかない」と危機感を募らせる。

http://www.sankei.com/politics/news/170810/plt1708100005-n3.html

この記事にある「党幹部」は二階俊博幹事長のことです。石破茂は安倍総裁と二階俊博幹事長を敵に回し、さらに岸田氏が政調会長になったことで2021年後の次期総裁は岸田氏へ禅譲することで決まり、石破茂は戦力外通告を受けて蚊帳の外に置かれました。

あの野田聖子ですら石破茂をあてこすっています。

【新閣僚に聞く】 野田聖子総務相「外から首相を批判し政権を弱くするのは卑怯」 インタビュー詳報

今回も同じだ。同じ自民党の中にあって、私たちは基本的には仲間だ。良いときはともかく、非常に苦しんでいるときに外から批判する、いたずらに今いる総裁を批判して、仲間が政権を弱くするというのは、私は卑怯(ひきょう)なことだと思う

産経新聞 http://www.sankei.com/politics/news/170809/plt1708090014-n1.html

野田聖子は5大官庁の総務省の大臣ポストをゲットした内閣改造の”勝ち組”です。だから気持ちに余裕があるのでしょう。閣外に置かれたら石破茂と歩調をあわせていたかもしれませんが、野田聖子は良いポストを与えられたので、冷遇された石破茂を批判する態度になれるわけです。

当サイトの記事では何度も書いていますが、自民党総裁を決定する権限があるのは自民党の党員です。一般国民にはなんの権限もありません。

自民党総裁が内閣総理大臣に指名されるので、自民党総裁を選ぶ権利がある人達が誰を支持しているかが重要です。

それは圧倒的多数で安倍首相であり、石破茂は数分の一の支持率しかありません。

国民全体が石破茂が首相に好ましいと思っていてもそんなのは部外者の願望に過ぎないということです。自民党総裁を選べる人たちが、誰が内閣総理大臣にふさわしいかを考えて自民党総裁を選びます。それは安倍首相の次は岸田氏であり、石破茂は自民党総裁になれないまま鬼籍に入るでしょう。

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