2017/4/16世論調査 自民支持率42.5%民進6.6%共産4.9%、公明は3.4%で野党第三党へ

2017年4月15,16日の土日にFuji News Networkと産経新聞社が行った合同世論調査結果が4月17日に報道されました。

勘違いしている人が多いですが、産経新聞の内閣支持率や自民党支持率は”低め”にでる傾向があります。

「産経新聞は安倍政権や自民党を持ち上げる”御用新聞”だから下駄を履かせて支持率を水増ししている」という虚言を吐く人がいますが、むしろ逆であり、産経新聞の世論調査結果は反安倍の時事通信よりも低い安倍内閣支持率を叩きだしています。

また外交安全保障でシナゴリ押しの日本経済新聞でも、安倍内閣支持率はいつも産経よりも高いです。

産経は以外にも支持率は朝日毎日レベルで謙虚な数字を出してきます。

自民党支持率42.5%、民進党6.6%、共産党4.9%
一方で凋落の著しい”平和の党”こと公明党は3.4%

自民党が米海軍によるシリア攻撃を「強く支持する」と表明した一方で、なんとシナの習近平がトランプ大統領に返したセリフと同じ「理解する」を使った公明党は非常に滑稽でした。

自称”平和の党”としては「支持する」なんて言えなかったのでしょうが、「非難する」ではなく「理解する」という中途半端な返答しかできないことが支持率を落としていることにさっさと気がついたほうがいいでしょう。

私は戦争大好きの軍需株大好きな人なので「この上なく歓迎する」という表明でもいいくらいなのですが、今回このシリア攻撃で一番恩恵を被ったのが自民党です。

しかしこの攻撃を快く思わない人は共産党に流れました。民進党には保守派がいますが共産党に保守派なんて居ません。純粋な反保守である共産党くらいしか左翼さんは頼れないのでしょう。同じ理由で、自民党に逆らえない公明党も支持率を落としました。

この支持率が意味するところは、自公連立解消で公明党はよくても野党第三党、下手すると野党第四党になることが確実だということです。

共産党の議席数が公明党よりも少ない理由 共産党は自民党と戦っているが、公明党は自民党と一切戦ってないから

共産党の支持率は手堅く公明党を超え続けています。共産党は人員組織も盤石であり、共産党員は可処分所得の1%を党に納付しているため財政基盤も盤石です。

それなのになぜ支持率が低い公明党に獲得議席数で負けているかというと、共産党は自民党候補と毎回戦っているからです。

衆院東京都12区をはじめ、公明党が小選挙区で出馬する際には自民党候補と戦うことは絶対にありません。参院一人区でも自民と公明候補が戦うこともありません。自民候補と公明党候補が1議席を取り合ったら自民党が勝つのは当たり前なんですから、公明党が負け戦を避けるのは当然のことです。

その一方で、共産党候補は必ず自民党候補と戦っています。そして共産党は選挙区ではことごとく自民党に敗北しています。

でもこれは自民党が公明党候補と戦わない配慮を”今のところは”していることによる結果です。

自公連立解消が実現し、公明党候補がいる現在の選挙区すべてに自民党候補を立てたら、公明党は共産党よりも大惨敗することになります。

また、自民党からの公明党への票が見込めなくなるので、参院3人区で公明党が勝つことも難しくなります。一議席目が自民党、二議席目が民進党、三議席目を共産党と公明党で奪い合い、自民党の協力があれば公明党が勝ちますが、自民党の協力が無ければ共産党が勝ちます。

よく勘違いしている人がいますが、公明党が自民党に票を流しているのではなく、自民党が公明党に票を流しています。公明党が得意とするのは差配であり、そもそも支持者の絶対数があまりにも少なすぎる公明党支持者からの票の分け前なんて全くあてにできません。

参院三人、四人区では自民党からの差配があるからこそ公明党候補は勝てているのであり、自公連立解消で共産党に議席を奪われるのは確実です。

民進党が野党第一党になり、維新か共産党が第二党になります。公明党は良くても野党第三党、下手すると野党第四党は確実です。

小選挙区や参院1人、2人区は自民党の独壇場です。3人区は共産党が議席を取ってしまうため公明党は議席を失います。4人区では自民、民進、維新、共産になるため、公明党は6人区でしか議席を取れないことになります。つまり東京だけです。

共産党は衆院小選挙区でたった1議席しか取れていない 自民党の助け無しでは公明党は小選挙区で共産党以上の全敗濃厚

共産党は2014年の衆院選では沖縄1区で勝利を納めました。18年ぶりです。民進党が頼りないがために消去法的に共産党に追い風となったこの時期でさえたった1議席です。そのくらい小選挙区で勝利することは難しいことです。

今公明党が小選挙区で議席を獲得できているのは、自民党が候補を取り下げているからです。当然、自公連立を解消したらそのような自民党の配慮はありません。自民党公認候補を擁立してくるでしょう。そしたら自民党候補が確実に勝利します。ただし、公明党も民進党・共産党・社民党・自由党と協力し野党候補を一本化することができたら勝利の目はあるでしょう。

公明党の取りうる道は3つだけです。米軍によるシリア国へのミサイル攻撃を大歓迎する自民党の養分としてついていくか、連立解消して野党4党と組み野党5党で統一候補を送り出すか、共闘せずに大惨敗するか、この3つです。

公明党の致命的な欠点は、支持者の絶対数が少ないこと、これに尽きます。民進党が自民党にもの言える立場として強いのは、代表が無能だったり選挙戦略が下手だったりと多少ヘマをしても、ある程度の支持者の絶対数があるからです。永田町は数の世界なので支持者の絶対数がまず一番重要です。そもそもの数が少ないようではどんなに小手先のテクニックを使っても勝てません。現在は自民党が公認候補を取り下げてくれているから公明党は共産党よりも議席数が多いだけであり、自民党の助けがなくなったら公明党は共産党よりも没落してしまうということです。

例えるならば、”富裕層”の自民党と結婚したことによって、母子家庭育ちの”貧困層”出身公明党は今のところいい生活をすることができています。しかし、自民党と離婚したら一気に元の”貧困層”の生活に逆戻りだということです。よい再婚相手が見つかればいいでしょうが、自民党ほどいい生活のできる旦那が他に存在するのかどうか甚だ疑問です。