ゲーム実況者の評価:もこう編

比較的最近発見して私の中で極めて評価の高い実況者。現在のところちはや氏を超えている。

どうやら私がもこう氏を知らなかっただけで有名な実況者らしい。

私がもこう氏を高く評価している理由は、嫌われること覚悟で素を出して発言していること。

ちはや氏が一気に有名になった2016年当初はちはや氏も自分の思ったことをそのまま好き放題言うタイプだった。しかし2017年になってから八方美人に軸足を移し子供向けを意識しだしたのか前ほど尖ったことを言わなくなってしまった。つまりコモディティ化してしまった。それが相対的にもこう氏の評価を引き上げている。

もこう氏はいわゆる「口が悪い」実況者なので万人受けする実況者ではない。角が立ち「出る杭は打たれる」的に叩かれやすいタイプだ。

マリオカート8デラックスの実況では特に口が悪くなりやすく、前方をガールが走っているときたら「どけ!このイカ!」のように簡単に暴言を吐く。

ただそれが逆にもこう氏の強みと発信力につながっており、チャンネル登録者数のわりには再生数が大きく伸びる要因になっている。

単にやっていないだけでゲームの先天的能力は高い

マリオカート8デラックスとスプラ2を見ている限りゲームの腕は高くはない。しかしやれば上手くなるタイプであり、単にそこまでやりこんでいないだけだと思われる。ゲームのセンスが無いのに無理して実況している人が多い中、ポテンシャルが高いのは大きなもこう氏のアドバンテージになっている。

もこう氏はそれなりにゲーム自体が好きで実況をしている実況者だ。第一義的には飯の種だと思われるが、「取り敢えず実況ネタとしてゲームをやるか」というゲームが好きでもないのにやってる実況者とは大きく異なる。

例えばもこう氏がどれくらいポケモン好きなのかどうかはこの動画を見るとよく分かる。

なんでポケモンの「イーブイ」が居るん?【マリオカート8DX】

もこう氏は特定のゲームが好きというよりは最近はやりの再生数が伸びやすいゲームを実況している。

実況というよりゲームの良し悪しを評価する評論家ぽくなっており、任天堂への貴重なアドバイス満載になっている。

非常に高度に訓練された切れ方をするもこう氏

ブチギレ実況をする実況者は多くいるが、単に冷める切れ方と面白い笑える切れ方というのがある。

もこう氏は「もこうさんまたブチギレてる」と視聴者が面白がってくれるようにうまく切れていると言える。これは単なる切れ方では実現できない。もこう氏が切れているのを見えると逆に笑えてくるところが彼の差別化できる専門性だと言える。

もこう氏がうまいのはブチギレ一辺倒ではなく硬軟使い分けているところだ。

ある回でマリオカートブチギレ動画をアップすると、次の回では「前回は不愉快な思いをさせてしまいすいませんでした」と釈明から入る。つまり”綺麗なもこう氏”になる。

”綺麗なもこう”は、怒りを言葉に無理にださないようにし、マリオカートでボコボコにされても深呼吸して無駄に任天堂を褒めちぎるような予想外の展開を見せる。これは普段からブチギレもこうの動画をみているからこそ笑える部分である。

そして本人もそれをあえて狙っていると思われる。ブチギレ動画と、あえて怒りを隠して”綺麗なもこう”を交互に投稿することによって、それが見る人を楽しませる大きな要因になっている。それをわかってやっているのだからもこう氏はかなりの”切れ者”である。

私はこの手の好き勝手やっている実況者を支持している。ある程度有名になってくるとチャンネル登録数を増やすことありきになり、子供も家族一緒に見ることができるようなファミリー向けのお行儀の良い動画になりがちだ。そうなると全くつまらなくなり、長期的にみるとありふれた多数の実況者の中の1つとして埋没していくことになる。

ある程度有名になるとお行儀がよくなりつまらなくなるがもこう氏は言いたいことを直球でぶつける派

最俺キヨは2014年頃までは面白かったがその後芸風がかわり、2017年頃には所属事務所が変わったのか完全にガキ向け動画になってしまった。2016年までは言いたいことを言っていたちはや氏も2017年には完全に丸くなった。

自分の意見を直球でぶつける実況をしているのはもこう氏とMOTTY氏くらいかもしれない。だからこそ批判されやすく叩かれやすいのだが、それと同じだけ強固な支持層が形成されていると言える。

もこう氏は単に言いっぱなしで言いたいことを言っているわけではない。

言いっぱなしの例としてはしゅーや氏があてはまる。しゅーや氏も他人に実況路線に干渉されたくない我が道を行くタイプなのだが、彼はただ単に視聴者からの発言をシャットアウトして全てマイペースにしているタイプだ。

一方でもこう氏はブチギレ動画に対して否定的なコメントが集まると、「前回の動画では不愉快な思いをさせてすいませんでした」「でも素の自分を出して実況していきたいと思ってるんですよ」としっかり弁明しているので双方向になっている。

またもこう氏は理不尽に切れているのではなく、改善すべき点があるからその点について一つの意見を言っているにすぎない。問題点が解決されればそのことを素直に賞賛する人物だ。批判ありきやブチギレありきで実況しているのではなく、一人のゲームプレーヤーとして貴重な意見を発信している実況者である。