改憲勢力2/3割れでむしろ改憲の確率が上がってしまった逆説 トランプ当選を望んでいたシナがトランプに苦しめられ、安倍憎しのババアが小池百合子に投票したら「排除発言」で野党分裂選挙になり自民大勝といった逆説が政治分野では多発する

政治の分野も経済(株式市場)の分野でも、一見安直に判断すれば悪かろうと思ったことが後々振り返るとむしろ良かったということが頻繁に発生します。これは2019年参院選でも全く同じことが起こりました。

2019年7月の参院選では自民+公明+維新の「いわゆる改憲勢力」が2/3を超えるかどうかの部分を、改憲を嫌う母子家庭のような低所得低学歴の負け組勢力が非常に気にしていました。

なぜ気にしてたかというと、「2/3超え」→改憲されてしまうかもしれない、「2/3割れ」→改憲できないだろう、という左翼らしい安直な判断に基づいているためです。

しかし世の中がそんなに単純にできていれば、誰でも将来を正確に予測して誰でも裕福になれているでしょう。

現実に左翼のような貧乏人が大量に存在するのは、世の中はそう単純にできていないからです。

自民+公明+維新が2/3を割ったことで、むしろ改憲派議員の引き抜き合いで改憲の話題が多く上るようになってしまいました。

なぜかというと、立憲民主党や共産党のような護憲勢力からすると「もしかしたら改憲勢力が再び2/3を超えてしまうかもしれない」という恐怖感があります。あと+4議席で2/3超になるからです。

逆に自民党からすると「うまく切り崩せば+4議席確保できるから選挙に強い野党議員を引き込めば自民の党勢拡大にもなる」と意気込んでいます。

このように2/3を超えるかどうかが争点化し焦点になってしまうことで、「改憲勢力2/3」が2019年参院選以前よりも報道されることが多くなり国民の目に触れる機会が増えます。

従来どおり2/3を超えたままだと全く話題にならずにそのまま同じように何も進まず3年間が過ぎ去っていただけです。

これはシナ政府が「人権にうるさい民主党ヒラリー・クリントンより共和党ドナルド・トランプのほうがシナにとって望ましい」として、シナ習近平がクリントンよりもトランプ政権誕生を2016年に望んでいたのと同じです。シナ習近平の願いかなって無事トランプは2016年11月に当選し2017年1月にトランプ政権が発足してくれました。しかし2019年現在、トランプ大統領とシナ習近平の関係はどうでしょうか。シナからしてみれば「こんなはずではなかった…」といったレベルで、シナはトランプ政権に徹底的に虐められています。

また「安倍を批判してる小池百合子を知事選と都議選で勝たせれば安倍を潰せる」と意気込んで小池百合子に投票してしまった安倍嫌いのババアは、知事選と都議選で求心力が増した小池百合子本人による「排除発言」によって民進党を真っ二つに割られてしまい、野党分裂選挙となり2017年衆院選でまさかの安倍自民大勝という「願望とは真逆の結果」を招いてしまっています。安倍嫌いのババアが小池に投票し、小池が都議選で求心力を得たことで「小池側につけば勝てる」と民進党が判断して分裂してしまったことになります。安倍嫌いのババアが小池に投票していなければ、「小池側についても勝てない」と民進党が判断して民進党が分裂せず野党共闘が完成し2017年衆院選で安倍自民は勝てない「安倍嫌いのババアが本来望んでいた結果」になっていたでしょう。つまり安倍を潰したかったら、安倍嫌いのババアは小池百合子に投票せず小池を潰しておいたほうがむしろ良かったことになります。

このように、その時点で望んでいることがその当人によって望ましいかどうかは意外とわからないものです。シナにとってトランプ当選は最悪という結果になってますし、小池百合子を勝たせたせいで野党が分裂してしまい漁夫の利的に安倍自民大勝となり「安倍嫌いのババアにとっての悪夢」である安倍総裁3選となってしまいました。

2019年参院選の結果をうけた「いわゆる改憲勢力2/3割れ」も同じような結果を招いてしまっています。実は、もし安倍嫌いのババアが改憲を防ぎたかったら自民に投票し「改憲勢力2/3超」にしておくべきでした。そうすればまた改憲できないまま3年間が無事過ぎていました。

改憲を阻止したかったら2016年参院選と同じように2/3を超えていたほうが護憲勢力にとってはむしろ安泰だった

2016年の参院選で自民+公明+維新の「いわゆる改憲勢力」が2/3を超えました。しかしこの3年間では何も改憲へ向けた手続きが進まなかったのが現実です。今回も再び2/3を超えていたら全く進みませんでした。この理由については産経新聞が解説しています。

先の参院選で、報道各社は憲法改正に前向きな「改憲勢力」が国会発議要件を満たす3分の2以上を維持するかどうかに注目し、結果は3分の2に4議席足りなかったこれをもって憲法改正が遠のいたかのような論調もあるが、現実的に実現の可能性を「改憲勢力」という枠組みで考えるのは違和感がある。3分の2割れにより、かえって憲法改正に近づいたとみることもできるからだ

参院選は公示前から与党の過半数獲得がほぼ確実視されていたという事情もあり、報道では「3分の2」の成否に焦点が当たった。

自民党内では、3分の2割れが改憲に向けてはプラスに働くとの見方がある。首相は参院選前から、「3分の2」の維持が困難との観測について、周囲に「かえっていい」と肯定的な見方を示していたという

なぜなら、衆参の憲法審査会の議論や政党間の協議を通じ「どうすれば3分の2以上の賛成を得られるか」を模索し、改正原案(どの項目をどう変えるかの条文案)を作成する努力が求められるからだ。党憲法改正推進本部の幹部は「マスコミに『3分の2』といわれれば、野党や公明党は警戒する。他党が『うちが乗らなければ憲法改正できない』と思ったほうが(他党が軟化し、議論や交渉が)やりやすくなる」と解説する。

産経新聞 2019年8月8日 https://www.sankei.com/premium/news/190808/prm1908080008-n3.html

この産経新聞の解説はまさに「逆説的」です。「2/3割れ→憲法改正が遠のいた」というのが頭の足りてない人に受け入れられやすいわかりやすい説明ですが世の中はそんな単純にできていないということです。

これは「日経平均株価が大幅に上がってる→株を買うタイミング」と判断する人と似ています。実は世の中の大多数の人はこのような行動をとります。

でも実際は株価が上がってる時点で株は買うタイミングではありません。株というのは誰も見向きしていない「冷や飯の時代」の段階から仕込む(買い付ける)必要があるからです。

このような逆説的な行動をとることができる人は一握りです。だから世の中の大多数は貧乏で、富裕層がごく一握りしか存在しません。

安倍嫌いのババアも同じように下手な行動をとってしまいました。

「自民の議席が減って2/3割れすれば改憲できないはず→自民に投票しなければいい」という行動をとったのが安倍嫌いの負け組低所得のババアです。

でも本当は真逆の行動をとるべきでした。改憲を妨害したいならむしろ自民に投票して「改憲勢力2/3超」にしてしまったほうが改憲が進まないという「安倍嫌いのババアが本来望んでいること」が実現していたということです。

いつも相場の予測を外してしまうことで有名な「逆神」「曲げ師」の日本経済新聞が改憲勢力2/3を喜んでしまっているフラグ

「改憲は株式市場にとってマイナス」を社是とする日本経済新聞社がフラグを立ててしまいました。日本経済新聞の予測はことごとく全く逆に進んでしまうことで有名です。

たとえば最もわかりやすい例でいえば、日本経済新聞が池上彰の発言を引用する形で「トランプ当選は100%ない」と2016年米国大統領選時に言い切ってしまっていたのが最高傑作でした。

日本経済新聞は2019年参院選で自民+公明+維新が2/3を割れたことで「もう改憲は100%ない」と言い切ってしまいました。

これを見て私は「日経はまた逆神のフラグを作ってしまったな」と思ったものです。

2/3割れで安心すればいいのになぜか2019年参院選後も発信を強化している護憲勢力 「もしかしたら今後改憲勢力2/3を超えてしまうかもしれない」不安の裏返し

能天気な日経新聞と異なり、実は護憲派議員ほどこの「改憲の危機」を実感し身構えています。

改憲勢力が2/3を割れたのなら素直に安心して護憲派議員は安眠してしまっていいはずです。

しかし立憲民主党も共産党も「絶対に改憲勢力2/3超にしてはいけない」と躍起になっています。

たった4議席の差だからです。

2019年参院選以前はこれらの護憲派は全く「改憲」の危機感を抱いておらずおとなしいものでした。今回これだけ動きを活性化させているのは、「野党人材が引き抜かれて改憲勢力が2/3超になってしまうと、”野党にも改憲に賛成してる人がいる”という主張を自民にされてしまう」からです。

護憲派急先鋒とみられている立憲民主党にも実は憲法改正に賛成している「問題児」を抱えています。それらが翻意して改憲賛成にまわられてしまうと「お前ら護憲派野党にも改憲に賛成して出てきた奴がいるぞ?」と自民に言われてしまうため立憲民主党や共産党にとっては大打撃です。

いわゆる改憲勢力が2/3を数十議席レベルで割っていたら護憲派勢力は安心して眠れていたでしょう。しかし結果はたった4議席。たった4議席では簡単に埋め合わせができてしまうため、護憲派は国会議員に限らず護憲派の有権者も眠れぬ日々を過ごしていることになります。