2017年衆院選に台風直撃 自民党にとっての”神風”

2017年衆院選では10月11日から期日前投票が開始されました。私は10月11日に小選挙区・比例ともに自民党候補者・自民党で期日前投票してきました。

私が期日前投票してきた後からは雨天が続きました。唯一まともな天気だったのは10月18日(水曜日)くらいでしょうか。

10月18日は安倍首相が東京10区に殴り込み演説に入った日でした。

自民党在籍時に「私が離党しないようにしてほしい」と勘違い発言をしていた若狭勝が立候補していた東京10区です。安倍首相はとてもいいタイミングで殴り込みに行ったと思います。

結果的に、若狭勝氏は比例復活すらできずに落選し議席を失うことが確定しました。

雨天になることによって自民有利になるのが今までの常識でしたが、産経ではその反対論も掲載しており、台風直撃が自民有利になるのかどうかは蓋を開けてみたいとわからない情勢になっていました。

結果的には台風到来は自民党にとって”神風”だったわけです。

一般論としては地盤がある自民・公明・共産・立憲民主には追い風 希望の党と日本維新の会には厳しい展開

台風が直撃して投票率が下がると組織票がある政党が有利なのは間違いありません。

でもそのような政党は自民党と公明党に限りません。共産党も立憲民主党も組織票を持っています。

今回の2017年衆院選では組織票のみに支えられているといっても過言ではない公明党が、公示前の35議席から6議席減らして29議席というマイナス17%の惨敗をしました。

一方で組織票もありながら無党派層にも浸透している自民党は台風でもなぜか大勝です。公示前は284議席でしたが、衆院選後も284議席取りました。葬儀席数が10議席削減されているので議席は上積みされたことになります。

台風で組織票が強い政党が有利とは単純に言えない選挙でした。

産経では雨天により若年層が投票にいかなくなると自民不利という見方も掲載

産経新聞では「雨天だと政治関心が低い若者が選挙にいかなくなる」と台風到来のマイナス効果を指摘していました。

若年層はそこまで投票に行くことに強いこだわりがないから台風が来ると投票に行かないだろうという予測です。一方で選挙に強いこだわりを持つ暇な老人は台風が来ようが投票に行くだろうという予測でした。

しかしこの「台風で自民党は不利説」は2017年衆院選では妥当しませんでした。

運も実力の内 安倍首相は最適なタイミングに投開票日を持ってきた

むしろ、台風にたじろいで出かけなかった層と、台風ごときで自民党が負けて企業業績・株価を下げられてはたまらない層で差がでた形です。

希望の党や立憲民主党の候補者はみな一斉に「株高で格差が広がった」「株高の恩恵を受けられるのは金持ちだけ」と叫んでいます。

しかし企業には持株会があるところが多く、株高は従業員にとって恩恵になります。

また株高になれば自社株を売却してその売却益を資金源に設備投資をする企業もあります。ソフトバンクはまさにその企業です。

また年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は株式で年金財源を運用しています。

このようなことから、株価が下がっては困ると考える層が台風だろうが選挙に行ったというのが正しい見方でしょう。

株価とはつまり”お金”の話ですから、誰でも金のことになれば台風だろうが震災だろうが行動します。

一方で株高の恩恵を受けられないような層は自民党をそもそも支持していないので、台風という要因でそこまで投票に行くモチベーションが得られなかったのでしょう。