いよいよ日経平均株価が1989年12月29日(金曜日)の大納会にバブル経済のピーク、3万8915円87銭をつけた山を登っていく段階までやってきました。
2017年11月7日(火曜日)の日経平均株価終値が2万2937円60銭。1996年6月26日につけたバブル崩壊後の最高値2万2666円80銭を更新し、一気に1992年1月9日以来の25年10ヶ月ぶりの高値を終値ベースでも更新しました。
安倍首相が衆院解散を表明する以前、金融市場は安倍政権が2018年10月までと予測していた
安倍首相が衆院解散をするまで金融市場は日本の政局をどうみていたかというと、2018年の総裁任期延長直前に解散総選挙を行い、自民党は議席を減らし、安倍首相は自民党総裁3期目に入らないと想定していました。
しかし、2017年9月17日に電撃的に衆院解散の意向が報道され、誰もが思っていた2018年解散が崩れ1年前倒し解散になりました。
解散表明から日数が経過するにつれ、希望の党結党、小池百合子の排除発言、民進党の分裂、立憲民主党の結党と、次々に自民党にとって有利な状況が生まれました。期日前投票が始まった10月11日は東京は曇りでしたが、翌日の12日以降は雨が続き台風が丁度到来した”神風”も自民党に追い風となりました。
結果、衆議院総議席数10減にもかかわらず自民党は公示前の284議席と同じ284議席を獲得し、議席占有率を以前よりも伸ばし大勝することができました。
「2012年、2014年衆院選と勝ってきたが、さすがに次の選挙は議席を減らすだろう」と誰しもが予測していた中、むしろ自民党は議席占有率を伸ばしてしまったわけです。これは良い意味での「ブラック・スワン」でした。
2017年9月17日(日曜日)早朝に「安倍首相、衆院解散を決断」と報道された翌営業日9月19日(月曜日)から大幅上昇
この記事を書いている今からたった2ヶ月前では、解散の”か”の字すら出ていなかったのは感慨深いものがあります。
孫子の兵法に「兵は詭道なり」というものがありますが、今回安倍首相はそれを実行しました。「モリカケ」という濡れ衣で支持率が低迷している中では、安倍首相は解散できないだろうと誰もが思っていました。
安倍首相は「モリカケ」においては一切国民を欺いてはいませんが、「2017年中は解散はない」というメッセージを発信していたという点では国民を欺いていたというのは本当だと思います。
孫子の兵法の「兵は詭道なり」が意味するのは、「戦争で勝つには、欺瞞、奇襲、騙し合いが必要。戦争は騙した方が勝つ」というものです。
「戦争というのは騙し合い」であり、騙した方が勝つのは選挙でも当てはまります。安倍首相は「モリカケで死んだふり」をして、「2017年は解散はない」と騙していたわけです。負け組ババアである小池百合子を含めて野党が「今年は解散はないだろう」と信じ込んでいた中で奇襲攻撃である衆院解散を突如仕掛けました。すべてにおいて安倍総裁が”うわて”でした。
さてこの解散報道が日経平均株価に及ぼした影響をみてみます。まず2017年9月17日(日曜日)に解散報道が出る前の最後の営業日、2017年9月15日(金曜日)のものです。
このようにこのときはまだstagnant相場(いわゆるレンジ相場)が続いていました。
月曜日は祝日だったので、解散報道があった日の翌営業日は2017年9月19日(火曜日)でした。
この日に一気に上昇したことがわかります。
それまでのstagnant相場を上抜ける形で上昇しました。チャートを見るとわかるとおり、現在にいたるまで綺麗に線形増加しています。
バブル崩壊後の最高値1996年6月26日の2万2666円を突破
バブル崩壊後の最高値は2017年11月7日(火曜日)の終値で更新されるまでは、1996年6月26日が最高値記録でした。しかしこの時期を好景気だったとは認識していない人がほとんどでしょう。
このとき最高値を記録した理由は、この1年前まで続いた社民党出身の村山内閣が終了したから、それによって株価が戻ってきただけの話だからです。好景気に裏打ちされて上昇したものではなく、村山内閣が終わって自民党政権になったから本来あるべき水準に株価が戻っただけの「左翼政権崩壊後相場」だったわけです。
バブル経済のピークは1989年最後の営業日12月29日(金曜日)の大納会3万8915円87銭
株価というのはありとあらゆる指数に先行する指数です。もし株価よりも先行する指数があったとしても、皆がその指数を参考に株取引を行うため裁定が働き、結局は株価と同時か株価よりも遅行する指数になります。
バブル経済期に日経平均株価が最高値を記録したのは1989年12月29日(金曜日)の大納会でした。翌日は土曜日であるため休場であり、この日が1989年最後の取引日だったことになります。1989年の最後の日に日経平均株価は史上最高値を記録し、ここがバブル経済のピークでした。
そして2017年11月7日(火曜日)の日経平均株価終値は、1992年1月9日以来25年10ヶ月ぶりの高値を更新しました。
これはつまり、下記のチャートのうちバブル崩壊後の日経平均株価が右肩下がりの部分の「坂」を上っていく段階にきたわけです。
この坂を上っていけば少しずつ1989年12月29日の過去最高値に近づいていきます。現在の株価は1992年1月9日です。もしこの坂を上り詰めて4万円を突破したらまたしても安倍首相は憲政史上初として名を残すでしょう。
翌営業日の年明け1990年1月4日には既にバブル崩壊が始まっていた
正月三が日は取引所は休場なので、1989年12月29日に日経平均株価が過去最高値を記録した次の日(翌営業日)は1990年1月4日でした。
しかし、1990年1月4日の終値は1989年12月29日の終値を超えることはできませんでした。以降も同様に日経平均株価終値が1989年12月29日を超えることはなく、徐々に下落していきました。
景気拡大といった意味では、1991年2月までは景気拡大は続きました。しかし「景気の先行指数」と言われる株価は1989年12月29日にピークを迎え、1990年1月4日には既に腰折れしていたのです。1990年に生まれた世代は母子家庭が多いですが、彼女達はバブル崩壊の申し子です。
株高を嫌っている立憲民主党・希望の党・共産党に投票する人達 なぜなら株高の恩恵を受けることができない低学歴・低所得の貧困層だから
自民党を支持して実際に投票している人は有権者の3割程度しかいません。内閣支持率が50%程度であり、不支持率が常に40%台をキープしていることから、世の中の半分は「安倍さっさと辞めろ」勢力だということがわかります。
なぜ彼らは槍が降っても自民党に投票したり安倍内閣を支持できないのか。それは株高の恩恵を受けられる社会的地位にいない「負け組」だからです。
株高によって恩恵を受ける人達に嫌がらせをするため、絶対に自民党に投票しないどころか、さらにその病が進行キチガイになると妨害活動を始めたりします。
しかし、彼らは絶対に「株高で恩恵が受けられない」とは口が裂けてもいいません。というか言えません。
なぜなら自民党に投票できないような負け組左翼は、「左翼は高学歴で高所得」という「嘘のプライド」で塗り固められており、その嘘を守りきることが最後の精神的拠り所だからです。
確かに戦後間もない全共闘運動の時代は左翼は高学歴だったといえるでしょう。東大安田講堂事件で安田講堂に立てこもったリーダーは理科三類の学生でした。このような事件や、東大ポポロ事件が起きていた頃は確かに左翼=高学歴だったでしょう。
また安倍首相の祖父である岸信介が成し遂げた日米安全保障条約の改定にあたって反対運動を繰り広げた元リーダーは寿命で死ぬ間際に「今思えば岸信介総理がやった日米安保改定は正しかった。私達があの運動をやっていた頃は、日米安保改定で本当に戦争になってしまうと信じてあの運動をやっていたが、後々考えてみれば全く間違っていた」と、反安保運動が誤りだったことを素直に認めています。これが今の低学歴低所得ななんちゃって左翼と当時の左翼の違いです。
今において自民党に対して妨害活動をしている左翼は単なる貧困左翼です。学生時代にキャバクラバイトをやる母子家庭出身の貧困ババアは絶対に安倍自民党には投票しません。
しかし、彼らはその事実を認めたくないのです。左翼は「低学歴で低所得」という実態がバレてしまったら、彼らの精神的支柱が消えてなくなってしまうからです。
「株価が高い」ことで安倍首相を批判すると、自民党・安倍首相支持者陣営から「なんだ、あいつらは株を買う金もないのか」「株高の恩恵を受けられる職にもついてないのか」と馬鹿にされるのがオチだからです。
だから彼ら反安倍派は、「株価が高い」以外の部分で安倍首相を叩いているわけです。
それが「モリカケ」、「安保法制で徴兵制」、「居酒屋の上司批判だけで共謀罪適用」、「特定秘密保護法は治安維持法の復活」といったものです。
これらで安倍首相を叩くものの、彼らの本音は「株高で高学歴高所得がいい思いしているのが許せない」というやっかみ・嫉妬です。
社民党政権である村山内閣や2012年まで続いていた民主党政権で株価が低迷していた事実、自民党政権である小泉内閣時に日経平均株価最高1万8000円をつけ、現在の安倍内閣で現在のような2万2900円を付けていることからも、「自民党政権は株高」「自民以外の左翼政権では株安」ということがよくわかるでしょう。
自民党は株高を招き、それ以外の政権は株安を招くというのは歴史的な事実です。
自民党に投票していない(自民党に投票できない)輩を見かけたら「この人は株高の恩恵を受けられる社会的地位にいない可哀想な人なんだ」と優しく見守ってあげるようにしましょう。