クリントン敗北に続き南の朴大統領失脚 次々に倒れる「女性の活躍」

南のパク大統領が辞任を表明したのは予想外だったようですが、その「予想外」と思われてしまうことからも、意地でも辞めない頑固さがある人物だと認識されていたとわかります。

菅直人元総理のように、内閣不信任案が可決される寸前になって「そのうち辞めるから不信任決議はやめて」と懇願して、不信任決議案を取り下げたとたんに「やっぱり続ける」とあっさり翻意した人もいますから、パク大統領の辞める辞める詐欺もありえます。

とはいえこの人が辞めてしまうのは日本にとっては痛手です。

日本としてはこのレームダック政権のまま任期満了してくれたほうが得策だったのは確かです。

慰安婦問題合意の後から支持率が下がっていったパク大統領

民間人が国政に関与していたスキャンダルが一気に支持率を押し下げたパク政権ですが、それ以前からジリジリと支持率は下がっていました。

それは2015年末の慰安婦問題合意直後からです。日本では当初は歓迎しない声が強かったものの、南の国民が猛反対を繰り広げると、逆に日本では合意を好意的に受け止める動きがでてきました。

産経新聞からも、「さっさと日本としては合意内容をすべて履行してしまって、ボールを向こうに投げてしまった方が得策」という記事がでてきたくらいです。

今回の合意は、「米政府が歓迎の声明を出すこと」で、米国という第三者の力で合意内容を反故させない方法がとられました。

だから南はこの合意内容を蒸し返すことができず、反日活動ができなくなってしまいました。

ですが、その”反日”を南から奪ってしまったことは、同時に国家のアイデンティティも奪ってしまいました。それがパク政権の支持率下落に繋がっていたのです。

南は反日というアイデンティティでなんとか生きることができている

南のアイデンティティとは何か。それは日本に対するコンプレックスから、日本に嫌がらせをして日本が嫌がっているという他人の不幸を飯の種にしていることです。これが南の生きる糧です。

甚だ迷惑な話ですが、1000年以上も前からこれは変わっていません。

南のアイデンティティを奪ってしまったら何のために国家・国民が存在しているのかがわからない。自分たちが存在している意味の根幹を、慰安婦合意は奪ってしまったわけです。だからこそ国家としての方向性が見いだせずに支持率は減少し、なんとなくその日暮らしをするというまさに地獄のような国になってしまったわけです。

日本としては本当に迷惑ですが、なにがそうさせているかというと、地理的に置かれた環境がすべてです。あの国がある場所がすべての諸悪の根源だと言えます。シナとロシアと日本に囲まれているという立地が変わらない限り、日本に対する嫌がらせは今後もずっと続いていきます。

友好国には決してなれないが、徴兵制を敷いて共産主義国と対峙してくれる重要な防波堤には違いない

あのような国でも安全保障上は日本にとって極めて重要です。半島すべてが共産主義国になってしまったらそれほど日本にとって恐ろしいことはありません。北も南の徴兵制を敷いているのですから、日本も徴兵制を敷かざるを得ないでしょう。

でも今の南は「自由主義、民主主義、法の支配」を採用している西側諸国ということに一応なっているので、自由主義と共産主義の境界線の国として西側諸国である日本と米国を守ってくれているわけです。しかも徴兵制まで敷いています。

そういった意味では日本にとって、安倍首相が所信表明演説で毎回言っているように「最も重要な隣国」であることは間違いありません。

日本が今徴兵制を敷かなくて済んでいる、防衛費が対GDP比でたった1%で済んでいるのは南が徴兵制を敷いて対GDP比で2.5%も防衛費を拠出してくれているからです。

パククネはオバマ方式でぜひレガシーを築いてから退陣を

オバマ大統領は非常に簡単な方法でレガシーを築きました。その方法とは「妥協・譲歩」です。

イラン核合意も、キューバ国交正常化も、向こう側が折れたのではなく米国が譲歩して折れたから実現できただけです。これほど楽なレガシーづくりはありません。単に制裁解除するだけだからです。

これはオバマ大統領の広島訪問でも同じです。広島訪問が今まで実現したのは米国政府が拒んでいたからです。核投下を正当化する人達からしたら、広島訪問は米国にとっての売国行為です。根強い反対派がいたからこそ広島訪問は今まで実現しませんでした。

ですがオバマ大統領はそういった反対を押し切って、妥協・譲歩することで広島訪問という米国にとっての売国行為をすることが、「レガシー」として他国とりわけ日本から認識されたわけです。

このように相手国の言い分をのんで妥協すればいくらでもレガシーは作れてしまいます。自国民からは評価されないでしょうが、国際的には評価されます。

いっそのこと、パク大統領においては竹島から軍を撤退させ(議会の承認は不要)、その間に自衛隊が入れる空きをつくってしまうべきです。条約の締結には議会の承認が必要なのでそこまでする必要はありません。単に日本の自衛隊が竹島に上陸するだけで日本の実効支配になるので、そうしたら「島根県竹島に自衛隊を移動させただけ」ということでこの問題は解決済みになってしまいます。1つ国際紛争が解決します。

あとはぜひ来日したときに安倍首相と仲良く並んで靖国神社を参拝することです。たったこれだけで南の経済は上向きます。

レームダック期間だからこそ自暴自棄になって、ぜひオバマ流のレガシーづくりをやって欲しいと思います。