蓮舫体制さっそく崩壊の兆し 次期衆院選で代表辞任は不可避か

衆議院の議席数は小選挙区で6減、比例で4減することが確定しています。それは2017年5月以降に行われる衆院選に適用されるので、その前に解散をしてしまったほうが自民党にとって有利なことから、2017年1月に衆院解散総選挙があるのではないかと予想されています。

 

そして産経新聞に興味深い記事が上がっています。

蓮舫代表誕生に大きく貢献した赤松氏率いる20名のグループがさっそく蓮舫体制から離反したというのです。

今回前原氏は蓮舫氏からの打診を断って幹部に入っていませんから、反蓮舫勢力の筆頭が前原氏になっており、それに赤松氏が加わることになりました。

結果、反蓮舫勢力が民進党の衆参総議員数の147名のうち、90名を占めるに至っています。

 

となると次の代表候補は前原、玉木、大畠氏あたりから選ばれそうです。

現在蓮舫氏にひっついている細野氏が代表になってもそこまで悪くありません。とりあえず野田氏と蓮舫氏が幹部にはいらなければ自民党にとってはプラスです。

右派左派問わず女性党首だと選挙に負けるジンクスがある

我々金融市場の関係者というのは”ジンクス”といったものを大変重視しています。アノマリーと呼ばれることもあります。科学的には立証できないが、経験的に強い確信をもって信じられているものです。

 

1994年当時に内閣総理大臣を務めていた村山氏は96年に社民党代表を辞任しました。

これは96年10月に行われた第41回衆院総選挙を念頭に置いて、世間から悪くなっていた村山イメージを払拭するためです。

そのときに代表に就任したのが土井たか子氏でした。

結果はどうかというと、63名いた衆議院の社民党議員はなんと15名まで減らしました。大惨敗です。

その後、土井たか子体制のままで第43回衆院選挙で、社民党の衆院議員6名まで減らしてしまいました。そこで土井たか子氏は辞任しました。

 

その次に党首に就任したのが再び女性である福島瑞穂氏です。

そして第46回衆院選挙で、7名の社民党衆院議員をなんと2人まで減らしました。その後も福島瑞穂氏は党首を続けていましたが、2013年の参院選でも惨敗して結果的に辞任しました。

 

また社民党のような左派ではなく右派政党でも同様です。

次世代の党は「日本の心を大切にする党」という非常にネーミングセンスのない党名に変更しました。

このとき代表を務めていたのは中山恭子氏です。この党名変更に失望して江口議員が離党しました。江口議員は大きく党に貢献していた人のようで、現在も同党に残っている和田政宗氏はかなり残念がっていました。

 

そして日本の心を大切にする党は2016年参院選でも大敗しました。

それでも中山恭子氏はまだ居座っています。比例代表で得票数2%を達成できなかったので、日本の心を大切にする党は政党要件を失い消滅するでしょう。

このように女性が党首を務める政党は歴史的に大敗しています。これは金融市場の今後の動向を占う上で極めて重要な知見になります。

民進党が議席を減らし蓮舫代表辞任なれば2017年は大幅株高が期待できる

もし2017年に衆院解散総選挙があって民進党の議席数が大幅に減り、蓮舫代表が辞任すれば日経平均株価3万円が視野に入ります。

さらに前原代表か長島代表あたりが誕生してくれれば株価は更に伸びるでしょう。

私にはこのタイミングでの蓮舫代表就任は、自民党にとって大きなチャンスだと捉えています。あえて負けやすい人が就任してくれたわけです。特に衆院解散をそろそろしなければいけない時期に就任してくれたのは本当に良いタイミングです。

蓮舫代表は歴史的なジンクスを打ち破ることができるかどうか。私は次の衆院選に注目しています。