GW明け頃から衆参同日選の流れが再び戻ってきたと以前記事を書きましたが、それが確定的になってきました。
おそらくオバマ大統領は広島訪問を5月6,7日頃に決断したのでしょう。それを日本側に10日伝達してきたわけです。
外交は成果にならないと言われていますが今回は別です。
これは圧倒的に安倍政権の大成果になります。
これは自民党の二階俊博総務会長が「率直に言って快挙」と発言していることからも明確です。
一方で朝日新聞とNHKの論調を見るとオバマ大統領の広島訪問を嫌がっています。
朝日新聞はオバマ大統領が広島訪問をするという正式発表がある前は「米国では未だに原爆投下を正当化する意見が根強い」と否定的な報道を続けていました。そして正式発表の後は「急な決定で警備関係者に戸惑い」などとマイナス面だけを強調して報道しています。NHKは「海外の反応」としていつもどおり特定の国ばかりを取り上げてオバマ大統領の広島訪問を批判しています。
意外なところでは毎日新聞は歓迎しています。
日本の企業にとって最終的なお客さんは米国です。米国民が日本の製品を買ってくれるからこそ戦後の復興と今の世界第一の債権国としての地位があるわけです。
チャイナに部品を輸出していても結局その部品で組たれられた製品は米国が購入しています。結局のところ米国との関係を良好にすることが一番の経済政策です。
外交や安全保障で米国との関係が良好になれば経済は上向く。これは事実なんですが一般の人にはあまりピンとこないのが現実です。
だから自民党議員が言うように”普通なら”「外交は選挙の材料にならない」ということです。
本当は外交というのは国民の生活に直結しますが具体的に説明するのが難しいのです。
ですがオバマ大統領の広島訪問というのはちょっとした外交的成果といったレベルではありません。
「歴史的快挙」、「選挙で相当なアピールになる」、「安倍総理が勇気ある発言と行動をしてきた結果」と国会議員が評しているようにとてつもなく大きな成果を安倍首相は手に入れました。
これは間違いなく選挙にとってプラスに働きます。政治的に無関心な層であっても米国大統領の広島訪問のすごさがわかるでしょう。こういったわかりやすいものが選挙で有利になるのです。
衆院補選で自民党候補がなんとか競り勝った程度だったので衆参同日選挙はないのではないかという観測がありましたが、オバマ大統領の広島訪問が確定的になったことで衆院を解散しても大勝できる環境が整いました。衆院選でアダムズ方式を導入する法案も20日参院で可決されます。これさえあれば衆院選で選挙無効の判決を恐れる必要はありません。
衆参同日選挙が行われる確率は日増しに高まっていると言えます。