文部科学省で事務次官をしていたものの、わわゆる天下りの追求で引責辞任した前川氏が2017年5月25日に記者会見していましたが、それについてコメントします。また前川氏は事務次官という役職だけでなく文科省職員という国家公務員としての職も離れていますので今は完全に民間人です。
文科省で事務次官をしていた前川氏の言うことはおそらく本当
前川氏が言う「獣医学部設置は認可のための４つの要件を満たす根拠がないのにも関わらず、内閣府のゴリ押しで設置ありきで無理やり進められた。厚労省も農水省に将来的に獣医の需要があるという根拠の算出をお願いしていたが、需要があるわけがなく当然算出してこない。結局責任を負うのは設置認可を出すことになる文科省なので苦しい立場だった」という内容はかなりの信憑性があります。
極めて供述内容が具体的であり、また実際に打ち合わせをした日付もスケジュール帳に記載し発言していることから、本当にこのようなやり取りがあったとは言えるでしょう。
ただ現在前川氏が手元に持っているという文書が真性のものかどうかという疑問があります。
それなりにしっかりしている職場ならどこでもそうだと思いますが、文書作成というのは必ず自動バックアップされるネットワークドライブ上で行わなければなりません。
そのルールに従って作った文書なら残っているはずですが、以下の理由で残っていないと言えます。
１．パソコンのローカルドライブで作って印刷し、削除したためバックアップに残っていない
２．既に削除されたものの、バックアップには残っているがそこまで調査していない
３．本来は手書きのメモ程度だったが、前川氏か前川氏周辺が勝手にそれらしい文書として書き起こし捏造した
どちらにしても、こういったものは「ある」と主張する側に立証責任があります。前川氏が持っているとされる文書を提示しても、それが「文科省内部の調査で出てこない。そのような文書はない」と言われたら、部外者が勝手に作った捏造文書ということで終わりになります。
私は自民党を支持しており安倍内閣にも末永く続いて欲しいと思っていますが、この前川氏の経緯説明はおそらく本当なのではないかと思います。
しかし出会い系バー出入りの後付の言い訳が非常に苦しい
どこからどうみても貧困の実地調査ではなく明らかに援助交際
この前川氏が失敗したのは、「中卒や高校中退で中卒になってしまった貧困女性の実地調査」という後付の理由で心象を悪くしたことです。
誰から見ても、この前川氏は援助交際目的で出会い系バーに行っていたことが丸わかりです。もっともらしい理由を付けることができたと本人は思っているかもしれませんが、完全に見破られています。
もしこの出会い系バーの件さえなければ、前川氏の言う「獣医学部設置」の件については一般国民からしてもかなりの信憑性があり、安倍倒閣運動に大きく貢献したでしょう。しかしこのような「実地調査」発言をしてしまっては「やっぱり反安倍の左翼はうさんくさい」で終わっただけです。
安倍嫌いな左翼さん達は優秀な援軍に恵まれず本当についていないと言えます。
獣医学部設置不認可で幕引きになる
麻生副総理・財務大臣が「獣医学部はこれ以上不要」と発言したことから、この件については獣医学部設置不認可で幕引きとなるでしょう。
重要なことは、この学部設置の関係者として出ているのが文科省、厚労省、農水省、そして大学への補助金を一般会計歳出予算として組む立場にある財務省です。安倍首相は森友学園の件と違い、この獣医学部設置の件については一切コメントしていませんが、それも当然であり学部設置という機械的な行政事務について内閣総理大臣がいちいち感知するものではないからです。たとえ安倍首相が望んでいた案件だったとしても、安倍首相はわれ関せずを貫き通すでしょう。
財務省はこれ以上獣医学部を増やしても予算は割り当てないと言っているようなものなので、これはもうお流れになるでしょう。
厚労省と農水省は責任を負いたくないから無視を決め込んでいると前川氏が発言していましたので、設置不認可になれば文科省としても何も責任を負わずに済みます。安倍首相も無視を貫き通すことができるので私としてもこれが望ましいと思っています。
公明党の山口那津男代表は証人喚問実施を否定
籠池証人喚問は完全に失敗だったと認識しているため呼ぶことはない
公明党の山口那津男代表は真っ先に「証人喚問はしない」と否定しました。公明党が否定した以上、証人喚問に賛成するのは安倍おろしをしたがっている石破茂くらいでしょう。
自民党と公明党は、森友学園の件で籠池氏を証人喚問して大失敗しました。一方的に胡散臭いことを国会という発信力のある場所で言われたら相手に振り回されるだけだからです。
森友学園の籠池証言で「内閣が２つ吹っ飛ぶ」はずが2ヶ月経っても１つも吹っ飛んでいない内閣
2017年3月17日あたりに、極左から極右に転身したと自称している某ジャーナリストが「これで内閣が２つ吹っ飛ぶ」と豪語していましたが、それから２ヶ月以上経過しても内閣が１つ吹っ飛ぶ気配さえありません。それどころか森友学園についてはかなり風化してきており、一般国民からすると「もうどうでもいい話」にされています。気にしているのは負け組左翼さんだけです。
加計学園の件については安倍首相は一切コメントしておらず、文科省には文書はみつからない、再調査もしないという一点張りで風化するのを待つのが得策だということです。
安倍政権のことが大嫌いな瀬戸内寂聴が言う「時間が解決してくれます」というものなので、あとは静かに時間が経過して風化するのを待つだけです。
補助金詐欺の籠池、援助交際の前川といい人材にまったく恵まれない農協グループと左翼
安倍内閣が潰れてくれることを誰よりも望んでいるのは農協グループの職員です。特にJA全中、JA全農、農林中金の職員です。
倒閣運動は全て週刊誌か共産党の追求をきっかけとして起こっています。
甘利TPP担当大臣の収賄疑惑は週刊誌掲載を契機として表面化しました。甘利大臣が辞任を表明したときも、「これでやっと安倍内閣は終わりだ」と農協グループの職員は換気に湧いていました。しかし実際は週明けの世論調査でむしろ内閣支持率が上昇するという驚きの結果になりました。そのとき公明党の山口那津男代表が「国民からの叱咤激励と受け止める」と発言したように、功労者である甘利大臣の潔い辞任が国民にプラスに捉えられるという結果となってしまったわけです。
さらには森友学園の籠池氏や、文部科学省の前事務次官である前川氏を、安倍内閣が気に食わない陣営がフル活用してなんとか安倍おろしを実現しようとしています。さらには経済産業省から追い出された古賀茂明や、冤罪にされたと言い張り外務省から追い出された佐藤優のような左翼陣営を使ってなんとか安倍内閣の評価を下げようとしていますが失敗しています。
前川氏も古賀茂明も佐藤優もすべて行政からはじき出されたいわゆる「負け組」です。
さらに民進党の蓮舫代表が農協グループの機関紙である日本農業新聞の大会に出席し「我々民進党を支持してくれる数少ない団体が日本農業新聞です」と大きく持ち上げていました。蓮舫に頼るしかないほど農協・左翼は人材難だと言えます。久々に野党・左翼・農協が安倍おろしのために期待を寄せる人物が「貧困の実地調査という名目での援助交際」をしていた人物なのですから、まだまだ安倍内閣は安泰のようです。
