安倍首相が2020年に新憲法を施行すると明言しました。
第19回公開憲法フォーラムの冒頭で安倍首相がビデオメッセージを寄せ、その中で「東京オリンピックにあわせた2020年に新憲法を施行」、「憲法9条に第3項を追加し個別的自衛権・集団的自衛権を行使する自衛隊を明文化」、「教育無償化のための条項を追加」の3点に言及しました。
2020年を大きな節目と考えている日本国民は多く、新しい憲法で国体を変える上では好ましいタイミングだと言えます。
2018年に今上天皇は譲位され、2019年から新元号となり”平成”という時代が形式的にも実質的にも終了します。国民投票で賛成多数となって成立してもすぐに施行できるものではないので、元号が変わって明らかに時代が変わった後の2020年が望ましいとなったのでしょう。
また3点目の教育無償化については日本維新の会が強く要求している憲法改正条項です。教育無償化については橋下徹氏が強くこだわっているため日本維新の会の総意としても反映されています。
彼は貧困から早稲田大学に進みさらに旧司法試験に合格し司法資格を得て弁護士になったことから、教育環境を整備することには人一倍のこだわりを持っています。一方で、教育環境がありながらまったく勉強せずに貧困になった者については一切救済しないという冷徹な考えをもっているのも彼の特徴です。学生時代に勉強せずに低学歴になり、就職できないとか就職しても仕事がキツイなどと文句を言って何でもかんでも国のせいにしているような人には橋下徹は厳しいということです。私も同じ考えです。
そして安倍首相は、憲法第9条の1項2項を残したままで3項を追加するという妙手を表明しました。これには公明党を含めた野党も一本取られたという心境でしょう。
5月3日は憲法記念日という祝日ですが、5月3日というのは公明党にとって1年間で最も重要な記念日でもあります。公明党にとって次に重要な記念日はさらに2日後の5月5日です。
シナ朝鮮のために日本の武装解除を水面下で狙う”平和の党”である公明党にとって、この5月3日という1年で最も重要な記念日に、自民党総裁である安倍首相が憲法9条の改正に具体的に言及したことで公明党は完全にメンツを潰された格好です。
日本維新の会はこの「憲法第9条第3項追加」について早速歓迎のコメントを発表していますが、公明党は何も言えず黙りきっています。他の野党が「安倍首相ふざけるな」とコメントを出している中、公明党は何も言えない。なぜかというと、本当は他の野党と同じように「安倍首相ふざけるな」と言いたいところですが、それを言ってしまったら共産党と同レベルの議席しか取れない野党第4党に転落することが確実だからです。
この5月3日という公明党にとってめでたい記念日に、まさか自民党総裁にここまで追い詰められるとは思っていなかったでしょう。