日経新聞=テレビ東京の逆をやると株はうまくいくアノマリー

金融市場ではジンクスではなくてアノマリーという言葉を使うことが多いです。

本来ジンクスというのは良いことにも悪いことにも使う言葉ですが金融市場分野では悪い意味に使うことが多いでしょう。

今回は株取引のみならず金融市場のあらゆる商品の取引において良い方向で使うことのできるアノマリーを紹介します。

株のアノマリーとして一時期有名になったのは金曜ロードショーでスタジオジブリが放送されるときは株価が下がるという法則です。

ネタとしては面白いですがあまりにも該当する日が到来する頻度が低く単なるトリビア止まりです。

金融市場では予測した方向と、ことごとく逆になっている者のことを”曲師”と呼んだりします。個人投資家の間では逆神という言葉もありますが同じ意味で使われています。

そして日本国内で筆頭の経済新聞と言える日経新聞も予測についてはお世辞にもうまいとはいえません。

実は私の金融市場の知り合いの中で、日経新聞=テレビ東京は”曲師”であるというコンセンサスが取れています。

まずテレ東のWBSに出演している熊谷氏は曲師ではありません。彼はパッシングチャイナ(チャイナを素通りせよ)を持論としており、2012年当時からずっと「2015年に中国バブルは崩壊します。我々がやっておくべきことは中国をパスし、つまり通過して東南アジアに目を向けることです。」と主張していました。すごいのは彼の予測は本当に的中し2015年に上海総合指数が暴落しました。

ですがこれは2015年に実際にそうなるまでは賛同者があまりいない状況でした。「また中国様の批判をしている」といった冷たい見方が多かったように思えます。

どちらかというと日経新聞もWBS(テレ東)も親中派であり、そんな中でも繰り返し持論を主張してきた熊谷氏は強いと思います。

テレ東のWBSで熊谷氏が「中国のバブルは2015年に崩壊するから脱却すべき。」とコメントすると、他の人は反応もせず「(なぜ中国様の批判をするんだ)」みたいな雰囲気で次のコーナーに案内していたくらいです。

結果的に熊谷氏の名誉が守られたことは良かったと思います。

そしてテレビ東京に常連の池上彰氏です。彼は熊谷氏とは違い曲師としての側面があります。

池上氏は一時期シェールガス革命をひたすらゴリ押ししていました。

結果どうなったかというと2015年に原油安がどんどん進んでいき、採算がとれない米国のシェールガス企業が次々に倒産していきました。

そして日経新聞の記者がテレビ東京に出演したときに、当時ロシアのウクライナ侵攻で両国の対立が先鋭化している時期でした。

「東西冷戦の再来か」と一部では言われはじめてましたが、この番組で日経記者は「新冷戦は来ない」と断言し、理由として欧州はロシアのガスに大きく依存しているため対立は長く続かないだろう、これ以上悪化はしないだろうと予測していたのです。

そしてこの放送から一週間後くらいに大きな事件が起こります。

ウクライナ旅客機が親ロシア派によって撃墜された事件です。

「ロシアがミサイルを発射した証拠がある」と米国が言ったように客観的にどうみてもロシアによる行為です。

ここからさらにロシアウクライナ間のみならず、NATOに加盟する欧州+アメリカとロシアの対立が激化し、さらに”自由主義、民主主義、法の支配”を採用する我が国もG7とNATO諸国に歩調を合わせる形でロシアに制裁をかけることになったわけです。

結果的に東西冷戦は当然のように深刻化し、米露関係は冷戦後最悪と言われるまでに悪化しています。

「新冷戦は来ない」といった予測はまたしても外れてしまいました。

ですがこれも使いようなのです。逆になるということがわかっているのならその逆をやれば良いということで、これは十分な”情報”です。一番良くないのは「当たる時もあれば外れる時もある」という結果がランダムな予測であり、こういうのは役に立ちません。

そうではなく「常に予測が外れる」という情報源があればそれはとても価値を持つわけです。

日経新聞やテレビ東京の主張や予測の”逆”を張って金融市場で取引してみると面白いかもしれません。