米国時間2019年2月16日の演説でトランプ大統領は「国家非常事態宣言」を表明しました。
これによって日本の左翼のみならず、世界中の左翼が悲鳴を上げています。
ベルリンの壁が東西冷戦の象徴だったように、国境の壁が人種差別の象徴となる
なぜ左翼が国境の壁建設をそこまで嫌がっているか。それは壁そのものが人種差別の象徴となるからです。
人種差別というのは目に直接見えません。しかしそれが壁という形で物理的に存在すると、人種差別思想に拍車がかかる効果があります。
例えばある概念を指す言葉ができるとその概念はまたたくまに多くの人に認識され拡散される傾向にあります。これと同様で人種差別という概念を具現化した「壁」を造ることで、それまでは抑圧されていた人種差別の意識を一気に表面化させることができます。
米国民主党は「障壁」なら予算を認めるという案を出していました。この障壁というのは入国審査への人員を増やすなどして、事実上入国が難しい障壁とするというものです。
しかしトランプ大統領は象徴的な効果の大きい「壁」にこだわりました。
例えば自民党の安倍総裁に毎年個人献金してくれている著名人としてすぎやまこういちさんがいます。南麻布の一戸建てに住んでいますが、南麻布のある港区は自民党への得票率が千代田区の次に高いことで有名です。
この南麻布の地価を高く維持することによって、事実上「自民党支持層以外の貧乏人左翼が住めないようにする」というのが「障壁」です。
一方で、南麻布を壁で囲ってしまい、自民党を支持できない貧乏左翼が立ち入れないようにするというのが「壁」です。これが障壁と壁の違いです。
あとわかりやすいのが東西冷戦の象徴だったベルリンの壁です。東西冷戦というのは複雑で目に直接見えないものでした。しかしそれをベルリンの壁という単純明快なものに落とし込むことによって、多くの人がベルリンの壁を東西冷戦による分断の象徴と認識してきました。
人種差別推進の思想が世界中に拡散するから左翼は嫌がっている
なぜ米国の壁建設を左翼がここまで嫌がっているかと言えば、米国がこのような壁を建設すると人種差別の思想が世界中に拡散し、「人種差別推進」の色が強くなってくるからです。
たとえば北朝鮮と南朝鮮の間に壁が建設されても何の効果もありません。両方とも取るに足らない小国だからです。
しかし米国が壁を建設するとなると話は違います。
米国は国際的に影響力の大きい基軸通貨発行国でもあり、世界最大の軍事大国でもあるため国際的影響力は計り知れません。イスラエルの首都エルサレムに米国の大使館が既に移転しましたが、他国の大使館がエルサレムに移転しても大して騒がれないのに、米国の大使館がエルサレムに移転するとなったとたんにあれだけ左翼が騒いだのは、米国の国際的な影響力の大きさを左翼が恐れているからです。
米国以外の国にも人種差別を推進する保守勢力は存在するため、トランプ大統領による壁建設は人種差別を推進する保守勢力を勢い付けることになります。
これが日本の左翼が「トランプの壁」を許せないと騒いでる理由です。
米国では有色人種が差別され、日本では在日朝鮮人が差別される
トランプ大統領は「白人」「プロテスタント」「男性」の三拍子揃った典型的な米国らしさのある大統領です。
トランプ大統領からみれば、メキシコからやってくる白人でもないキリスト教徒でもない輩は人種差別の対象になります。
また日本においても同じ構図があります。日本では在日朝鮮人が差別対象です。在日朝鮮人を新大久保にかきあつめて壁をつくって囲い閉じ込める、そのくらいの意味合いが「トランプの壁」にあります。そのような価値観が米国で誕生すると日本にも波及し、日本国内の人種差別を助長する。それを日本の左翼も恐れているから発狂しているのです。