祝!自由民主党27年ぶり衆参両院単独過半数確保 他党に関係なく独断で法案可決が可能に

2016年7月10日投開票の参院選で唯一残念だったのは、自民党で単独過半数が取れないことでした。

自民党にはいくつかの目標ラインがあります。

まずこの参院選で57議席取ると27年ぶりの参院単独過半数でした。

そして61議席とると改選分だけでも単独過半数でした。

ですが実際に獲得できたのは56議席でした。

 

神奈川県選挙区の中西候補は無所属出馬でしたが、自民党が支持していたので当選すれば自民党に入党できることになっていました。そしてめでたく当選し自民党が+1になり56議席となったわけです。

 

このことは自民党支持者にとっては残念なことでした。改憲勢力で2/3を確保するよりも重要なことだったからです。

今回野党は負けましたが、反自民の唯一の心の拠り所が「自民党は27年ぶり単独過半数を達成することができなかった」というものだったようです。

 

そして改憲勢力の162議席を取ることでしたが、改憲を否定していない政党を足し合わせただけでは161議席にとどまり、無所属議員を含めてようやく改憲勢力が165議席となり、憲法改正の発議を行うことができる議席数が揃うという有様でした。

 

ですが昨日朗報が飛び込んできました。

 

無所属の平野達男議員が自民党への入党届けを提出したという報道です。

平野達男議員が自民党本部へ脚を運び、自民党の谷垣幹事長と会談しているときに谷垣さんのほうから「できれば一緒に活動していただきたい」とお願いしたところ「宜しくお願いします」と返答があり、その場で入党届けを書いたということです。

まだ正式に受理されていないようですが、党内の手続きを経て7月末にも受理されるようです。

 

平野達男議員は憲法9条改正に賛成、現憲法の解釈変更・集団的自衛権行使容認に賛成、TPP賛成など自民党と政策が一致しています。

実は改憲に積極的な無所属議員4名の中に、平野達男議員はカウントされていませんでした。

改憲に積極的な無所属議員4名とは、元神奈川県知事の松沢成文議員、アントニオ猪木議員、井上義行議員、渡辺美知太郎議員です。

元神奈川県知事の松沢さんは石原慎太郎元都知事と意見が一致していたくらいの保守派議員です。そして井上義行さんはすでに、自民党の最大派閥であり安倍首相の出身派閥でもある清和研究会の会員として加盟しています。自民党にこそ入っていないものの、自民党の保守派閥に既に入っています。そして渡辺美知太郎議員は自民会派として自民党に賛同する議員として活動しています。

この中に平野達男議員はいなかったのですが、平野達男さんが電撃的に自民党入りすることで、選挙後の改憲勢力4政党161議席+無所属4議席に加えて、さらに1議席分が改憲勢力になりました。

このことによって、無所属議員を加えなくても4政党で参院の2/3である162議席を確保しました。

でもこれよりも大きな意味を持つのは、自民党が単独で参院で過半数を確保したことです。衆院は余裕で過半数を確保していますから、これはつまり自民党は他党の言うことに振り回されず無視して独断で法案を衆参両院で通すことができるようになったということです。

これは国政の安定という観点から極めて望ましいことです。

自民党が他党に振り回されなくなった、顔色をうかがわなくてよくなったということから、今後も株価の伸長が期待できます。

私は選挙の投開票日開けの7月11日に自民党が単独過半数に届かなかったことをきいて残念に思っていましたが、わずか2日後に朗報が飛び込んできました。本当に良かったと思っています。