とても良いニュースが飛び込んできました。
自民党東京都連が、小池百合子を支持した区議会議員7名を全員除名することを決定したようです。
これはトランプ次期大統領と台湾の蔡英文総統との会談よりも歓迎できる超朗報レベルだと言えます。
昨日の安倍首相の真珠湾訪問が決定したというニュースと同レベルで歓迎できるものです。
除名というのは政党が行う処分の中で最も重く、民間でいえば懲戒解雇、公務員でいえば懲戒免職に該当します。除名が不当として、地位復活を求めて自民党に対して訴訟を起こした政治家も過去にはいます。そのくらい重い処分です。
「自民党を辞める辞める」詐欺をやっていた若狭議員がさっそくヘタレはじめました。今のところ自民党を離党する気はないようです。自民党を離党したら彼の政治生命は終ったも同然だということを、過去自民党を離党した議員がどのような末路を辿っているのか、少しはこの間に学習したようです。とはいえ彼は自民党に不要なので、さっさと離党すべきです。
普通は離党や除名を覚悟で党議拘束を破る なのに自民党に残ろうとする厚かましさ
別に他の候補を支持しようがその人の自由です。完全に自由意思で政治活動できます。しかし、どの組織も集団で行動しているのですから、その集団行動についていけないようだったらその組織から抜けてからやることです。これは民間でも公務員でも社会人なら常識と言えるルールでしょう。
なのに、自民党を出たくないから、ルールを破ったけど居させてくれという都合のいいことを平然と言う辺り、小池百合子を支持したこの区議会議員達には恥という概念すらないようです。
自民党を除名されても区議としては失職しない しかし自民党から追い出されるということは政治生命が絶たれたことを意味する
自民党から除名されても区議会議員しても失職しません。これは国会議員であっても知事であっても同じです。内閣総理大臣ですら除名されたとしても失職しません。
しかし、自民党を離党したり、自民党を敵に回して除名されて成功した政治家は国でも地方自治体でも一人も居ません。「加藤の乱」で有名な加藤氏でさえ「自民党から出ていった人間は当初は勢いがあるが、時間が経つと影響力がなくなっている」ということから彼は自民党を離党しませんでした。
自民党を除名され地方政治家をやった著名な人物として、舛添要一氏がいます。彼は民主党政権時代の2010年に「自民党は終わった」と勝手なことを言って自民党を出ていって除名されました。彼は今どのようなポジションにいるでしょうか?自民党を除名された政治家達がその後どのようになったか、調べてみると面白いと思います。
素直に離党しておけば復党するチャンスがあったものの、自民党との対話をシャットアウトするという愚かな対応をした小池派区議
さっさと潔く離党しておけば、あとから復党する選択肢もあったのに自らその選択肢を潰した小池百合子派の区議は、単純に馬鹿としか言えません。
郵政民営化で離党した議員もあとから復党できています。二階幹事長も「郵政問題は風化した」として復党に積極的になっているのですから、時間が経過して先の知事選の問題が風化したら復党できるチャンスは普通にあります。それを小池百合子と区議達が自らこじらせたというのですから救いようがありません。
造反した若狭の離党は歓迎 自民党を離れた議員は例外なく没落するジンクス
都連の党議拘束を造反した若狭は「区議が除名されたら自分は離党する。私が離党しないよう都連においては賢明な判断をして欲しい」と勘違い系の発言をしていました。いつからあなたはそんなに偉い議員になったのかという感じです。二階幹事長ほどの大物政治家が言うならまだしも、中堅ですらない泡沫議員がそんなこと言ったってだれも斟酌するはずがありません。
またこの発言が出たのが、若狭が自民党から衆院補選の公認を得た直後ですから、この人には社会人としての常識すらないと言えます。
自民党を離党した著名な衆院議員として、小沢一郎氏がいます。今彼は野党の代表を務めていますが、自民党にいた時代は史上最年少で幹事長に就任できた実力者でした。それが自民党を離党して時間が経つにつれ今の惨状です。今となっては、将来の首相候補と言われた超大物政治家としての面影すらありません。
自民党は小池百合子を除名処分する選択肢を捨てておらず今は様子見で除名を見送っているだけ
小池百合子への処分は見送られているということが重要です。区議の処分は都連が行いますが、小池百合子の処分については自民党東京都連ではなく、自民党本部が決定します。
決定するのは議会としての自民党トップの二階幹事長です。二階幹事長は知事選直後に、とりあえずこの問題は棚上げしました。処分された若狭議員とは違い、小池百合子には何も処分が下されていません。
これは何も処分をしないことを決定したのではなく、単なる先送りです。二階幹事長はその時々で強い勢力に逆らわない方法を採るので、小池百合子の人気が完全に落ちるまでは処分を先送りしています。
もちろん小池百合子に処分が下される時機が到来したら、この件は除名処分になります。
二階幹事長が安倍首相と政治的イデオロギーが違うのにも関わらず安倍首相の言うことをきいているのは、安倍首相の支持率が高く求心力があるからです。人気を失い政権を維持できなくなってきたら二階幹事長は平気で反旗を翻す人です。人気や勢いのある長いものに巻かれるのがうまい議員だと言えます。
衆院で落選続きの小選挙区に、連勝している自民党外部の議員を入党させようとしているのも二階幹事長らしいやり方です。彼は「勝てる候補ならだれでもいい」というほど選挙で勝てることが正義と見ているので、負けが続いて弱った議員は切り捨てるのが二階流です。
同様に小池百合子への処分を見送っているのもそういった理由です。人気がなくなればさっさと除名してこの問題はクローズになるでしょう。