頼みの綱の橋下徹氏に見放された小池百合子都知事 完全に衰退期に

小池百合子都知事は政治塾を発足させ、それを対自民党としての新党の先遣隊とし、自民党から不利に扱われるのを牽制する手法を取ってきました。

ところが政治塾の講師を引き受けたのが、なんとあの金銭授受未遂疑惑で辞任した猪瀬直樹元都知事です。

このようなマイナスイメージの人を講師にする時点で微妙感漂ってきますが、さらにこの猪瀬直樹元知事はひたすら不満をぶちまけるだけの愚痴講義になってしまったようです。これではせっかくお金を支払って政治塾に入った人は文句を言いたくなるでしょう。

でも私に言わせれば、最初から失敗がわかっていた政治塾に飛びつく先見の明の無さのほうが問題です。

そして目玉講師として目されていた日本維新の会の橋下徹元大阪市長、小池百合子都知事の政治塾登壇を断ったようです。産経新聞の記事を引用します。

日本維新の会の法律政策顧問を務める橋下徹前大阪市長が、小池百合子東京都知事が設立した政治塾「希望の塾」の講師依頼を断ったことが17日分かった。橋下氏周辺は「講師を引き受ける条件や交渉過程に関して不正確な記事が雑誌に掲載される可能性があり、本人が煩わしく思った」と説明している。(産経新聞 http://www.sankei.com/west/news/161117/wst1611170064-n1.html)

要は橋下氏にとって「メリットがなかった」ということです。「不正確な記事が雑誌に掲載されるリスクに見合うメリットが橋下氏になかった」とも言えます。

リスクを負うならそれなりの対価が必要です。もしその対価に、負うリスク以上のメリットが見いだせるなら橋下氏は講師を引き受けていたでしょう。でも実際は断ったわけです。

橋下氏から判断して、小池百合子都知事の政治塾に協力することはそこまでメリットがないと判断されたわけです。これは要は損切りです。

最近小池百合子都知事の求心力がだだ下がりなので、もう一緒に協力するメリットはないし、それなら現在でも強い自民党と仲良くしておいたほうが得策だろうということです。

ヒラリー・クリントン候補が米大統領選で勝利していたら橋下氏は引き受けていたでしょう。なぜなら小池百合子都知事の勢いが続いていたはずだからです。

ですがトランプ当選で一気に勢いがしぼみました。橋下氏にすら、自民と天秤にかけられて損切りされてしまった小池百合子都知事。就任してから100日のハネムーン期間が終わり、はやくもレームダック都政となってしまいました。