2018年自民党総裁選、自民支持層は安倍総裁再選支持57.6% 石破茂支持はたったの17.4%

内閣総理大臣を決めるのは一般国民ではなく自民党の党員です。

内閣総理大臣は自民党の総裁が就任します。

自民党の総裁を決める権利を持つのは自民党の党員と、2年連続で1万円以上自民党に個人献金している者だけです。

一般国民はどの政党が内閣総理大臣を輩出して欲しいか与党を決める権利しかありません。選挙で決めるのはあくまでもどの政党を与党にしたいかそこだけです。

その与党の中から誰を内閣総理大臣にするかは与党の党員、つまり自民党の党員が身内で決めることです。

この事実を知っていれば、世論調査で日本全国の国民に対して、誰に自民党総裁になって欲しいかアンケートを取ることの無意味さがわかるでしょう。実際に2012年総裁選で勝利した安倍総裁は当時の世論調査でまったく支持されていませんでした。

日本全国に100万人いる自民党一般党員・特別党員が内閣総理大臣を決める

日本全国には自民党の党員が100万人います。年会費4,000円の一般党員が最も多く、年会費2万円以上2,000万円以下(政治資金規正法の規定)で自由に党費を決定できる特別党員をあわせて100万人です。

党員の中には国会議員、都道府県議会議員、区市町村議会議員もいます。議員は一票の重みが大きいですが、議員でない一般党員でも党則改正によって総裁選における一票の重みが増しました。

特に国会議員でない自民党党員による票のことをマスコミでは「地方票」と呼んでいます。つまりこれは日本全国にいる100万人の自民党党員による総裁選での票のことで、正確には「党員票」と呼びます。

重要なことは、国会議員票でも安倍総裁の再選が確実であり、党員票(地方票)でも安倍総裁の再選が確実だということです。

自民党が身内で決定する事項によそ者は関与できない

内閣総理大臣を誰にするかどうかは自民党が身内だけで決定するものです。自民党の党則で総裁の選び方が規定されています。

これは法律でもなんでもなく、自民党のローカルルールです。

3期連続で総裁になれるよう党則を改正したばかりですが、このような改正も自民党の内輪だけで決定できるため、再選制限を撤廃することも自由です。

この自民党総裁が誰がいいと言う権限があるのは自民党の党員だけです。

例えばトヨタ自動車という民間企業の社長を誰にするか口出しできるのは株主だけです。社長候補を株主総会で提示する権利があるのは取締役会です。

当然ですがよそ者である日産自動車が、「トヨタ自動車の社長は誰々であるべきだ」なんて言う権利もなければ選ぶ権利もありません。

このように考えれば、自民党の総裁は誰がいいか1億2千万人の一般国民に問いかけることはいかに馬鹿げたことがわかるでしょう。

総裁選での投票権を持ってない奴にそんなことを訊いても無意味だからです。

総裁選での選挙権を持っている自民党党員100万人だけが、内閣総理大臣を選ぶ権限を持っているということです。

自民党支持層から全く支持されていない石破茂

世論調査では「自民党支持者の中では」といった文言を見かけますが、これは自民党党員という集合とはイコールではありません。自民党党員という集合より大きい集合です。

つまり自民党の党員に加えて、自民党党員でないけれども自民党は支持しているといった国民が含まれているのが「自民党支持層」です。

自民党党員でない者が含まれているので、当然安倍総裁再選を支持しないものが混ざっています。「石破茂が総裁になってほしい」という外様自民党支持者が混ざっているわけです。

しかし、このような外様が混ざっている「自民党支持層」を対象とした世論調査でも、石破茂が大敗する結果となっています。

自民党支持層でみると、首相の続投を求める声は57・6%に達した石破氏の17・4%を大きく引き離しており、連続3選をにらむ首相の優位な情勢がうかがえる。

産経ニュース2018年1月23日: http://www.sankei.com/politics/news/180123/plt1801230004-n1.html

繰り返しますが、この産経ニュースの世論調査でいう「自民党支持層」というのは「自民党の党員」を指すのではありません。自民党の党員でない者も含まれています。それなのに57.6%も安倍総裁の再選を支持しており、単独で過半数が取れてしまう情勢です。

これが「自民党の党員」だけに限ればさらに安倍総裁支持率は高くなります。私の周りで石破茂支持なんて一人もいませんし、「石破を支持してる」なんて言ったら相当の馬鹿だとみなされる雰囲気です。

よそ者にはあまりわからないかもしれませんが、自民党では石破茂は完全に除け者にされています。身内として見られてないレベルです。安倍氏が総裁にならなかったら、代わりになるのは岸田文雄です。河野太郎はもう少し先なら十分総裁になれます。総裁の席が石破にまわってくることはまずありません。これは自民党の身内のトップを決めることなので、自民党の部外者がいくら吠えようが完全に無視されると思っておいたほうがいいです。

支持でいえば安倍総裁の次に支持があるのは河野太郎です。しかし安倍総裁が岸田文雄に禅譲すれば岸田文雄になります。

実は2017年夏頃までは、一般国民を対象とした世論調査で「小池百合子が自民党総裁になって欲しい率」が10%弱ありました。今となっては小池百合子はランク外ですが、このような時期があった時点で一般国民の判断力がいかに馬鹿げているかがわかるでしょう。