2020年9月16日の菅義偉政権の発足を「安倍政権の継続」としてサヨクが非常に嫌がっています。これは歓迎すべきことです。
サヨクの代弁者である東京新聞の社説を見てみましょう。
自民党総裁選は、長期政権で数多くのひずみが指摘された安倍晋三首相の政治を見直す機会だった。
しかし、選ばれたのは、安倍政治を「継承し、前に進める」と訴えた菅義偉官房長官。自民党がこの選択をした意味は重い。総裁選で印象的だったのは、菅氏が安倍首相を称賛し感謝する場面が度々あったこと。さらに、「7年8カ月の間、重要政策を決定するとき、私はすべて関与してきた」と、自分が安倍政治の当事者だったことを力説した点だ。
(中略)
安倍政権は、世論に耳を傾けず、違憲の疑いが強い安全保障政策などを推進。異論を唱える人たちを敵として扱った結果、社会に分断が生まれた。大企業優先の経済政策で格差も拡大した。権力は抑制的に使うべきだという為政者の鉄則を、大きく踏み外していた。
石破茂元幹事長が「納得と共感」、岸田文雄政調会長が「分断から協調へ」を掲げたのは、安倍政治には欠陥があったという意識が自民党内にもあった証拠だ。
にもかかわらず、圧勝したのは菅氏。安倍政治を異論なく継承することを、自民党として選択したことを意味する。
出所:東京新聞2020年9月14日 https://www.tokyo-np.co.jp/article/55511
これだけサヨクが嫌がってることが菅義偉政権のメリットです。共産党のババア議員が「安倍なき安倍政治を許さない」と発狂していましたが、以前なら安倍総理を予算委で叩くことができたにもかかわらず、今後は菅首相が答弁に立つため安倍批判ができなくなります。
菅義偉首相によって「安倍政権が継続」するのに、安倍氏を直接叩くことができない。サヨクにとっては安倍首相時代よりも悪夢の時代に突入すると言っていいでしょう。
東京新聞は「社会が分断された」「格差が拡大した」ことを安倍政権の「悪」と指摘していますが、私からすれば社会の分断も格差拡大も歓迎すべきことです。
社会が分断すればするほど有事(戦争)の雰囲気が醸成されますし、格差が拡大するからこそ「格差競争に勝った者だけがおいしい思いをできる」という餌を提供することができます。
その餌を求めて大学受験をしたり就活をする。その結果勝った者と負けた者が出てくるわけですが、勝った者にとっては非常にうまみのでかい世の中にしてくれたのが安倍政権です。
このような「格差拡大によるうまみ」を用意しておいたほうが競争が激しくなるため、日本国民が「自分だけは負け組にならず勝ち組になりたい」と必死に勉強したり働くようになり、日本国家全体としてメリットが大きいです。そのかわり、その競争に負けちゃったサヨクにとっては悪夢です。
安倍政権よりも「安倍のお友達」が2人も増えた菅義偉体制
2020年9月16日に発足した菅義偉政権では、麻生太郎、加藤勝信、萩生田光一といった「安倍のお友達」が閣内に残りました。
加えて、安倍総理の実弟である岸信夫が入閣したため、「安倍のお友達」閣僚は+1の純増です。
さらに自民党内人事にも目を向けてみれば、自民党の党三役と呼ばれる幹部ポストの一つである政調会長を下村博文氏が獲得しました。下村氏は安倍総理の出身派閥、清和政策研究会(細田派)に所属しており、第一次安倍内閣の頃からの側近です。
むしろ「安倍カラー」が強まってしまった菅義偉政権
このように内閣+自民党執行部で合計2も「安倍のお友達」が増加したことになります。
安倍首相が退任したら、サヨクが嫌がる「安倍カラー」がなくなるのかと思いきや、むしろ増強されてしまいました。
「禍福は糾える縄の如し」にならえば、安倍首相の辞任がサヨクにとっての”福”になるはずが蓋を開けてみれば”禍”だったことになります。
平成研究会きっての”安倍派”である加藤勝信氏が官房長官ポストを獲得
菅官房長官の後任である官房長官ポストを誰が獲得するのかは注目人事でした。
予測では河野太郎が、平常心で安定した答弁の求められる官房長官に感情的になりやすい河野太郎は不向きです。
萩生田光一も言ってることは正論なのですが、「民間英語試験だろうが受験生頑張って」という発言が競争力の無い一般庶民には受け入れられず、無難な答弁が求められる官房長官に不向きです。
小泉進次郎は問題外です。小泉進次郎は「こう答えたら相手がこう質問仕返してくる」という2手先を読めない頭の弱さのため、答弁に窮して適当に答えてしまい、後から答弁を修正する繰り返しになるでしょう。
官房長官に奇抜性は不要でサプライズも不要です。淡々と事務的に感情を入れず答弁できることが求められており、その点は”華のない”加藤勝信は適任です。しかも加藤勝信は「安倍派」と言われてるほどの安倍総理と近い点も評価できます。
防衛大臣に安倍総理の実弟の岸信夫氏が入閣
岸信夫氏が防衛大臣として入閣することになりました。岸家に養子に入ったため姓こそ安倍総理と違いますが、安倍総理と父母が同じ実弟です。顔をみれば安倍総理の親族だと誰でもわかるでしょう。
しかし岸信夫氏は第2次,第3次,第4次安倍内閣でも入閣することはありませんでした。
理由は入閣してしまうと兄弟そろって政府中枢にいることになってしまい、「安倍一家で行政を私物化している」とゴミサヨクが騒ぐためです。
でも菅義偉政権になってしまえばそんな批判は単なるキチガイの言いがかりです。ということで岸信夫がめでたく入閣できたということになります。
創価学会批判の急先鋒とされる平沢勝栄 警察庁元官僚が初入閣
「なぜ入閣できないのか?」と不思議がられていた入閣待機組の古参、平沢勝栄氏がめでたく初入閣となりました。
平沢氏が今まで入閣できなかったのは、警察官僚時代から同じく警察官僚だった亀井静香と共に「警察から創価学会員を排除するためのリスト」を作成したほどのアンチ創価学会だったためです。単なるアンチなだけでなく、創価学会による組織犯罪(主に殺人)を追求するくらいの、創価学会批判の急先鋒議員でした。
亀井静香は年次が上だったため、98年の自公連立政権になる前の橋本内閣(公明党が属していた新進党は野党)で亀井氏は滑り込みで建設大臣を務めることができました。
ただし、98年に自公連立政権が誕生すると亀井氏も入閣できなくなります。その後、公明党が下野した2009年の民主党政権発足と同時に亀井氏は再入閣できました。
平沢勝栄氏は自公連立政権発足の98年以前に入閣できなかったことで、その後入閣できない時期が続きました。亀井氏と異なり自民党に所属し続けたので、亀井氏のように民主党政権で入閣することも当然できていません。
しかしその後時代は変わり、2010年を最後に池田大作が表に顔を出さなくなり、担当の看護師が池田大作を愛するが故に「池田先生は植物人間状態」だと週刊誌にすっぱぬき、池田大作は既に禁治産者であることが判明しています。
同時に池田大作のファンクラブという属人的組織の色が強くなった創価学会の会員は高齢化が続き、2017年衆院選での公明党比例票は節目の700万票を割る697万票となり、2019年参院選での公明党比例票は653万票とさらに減少し衰退の一途をたどります。今後の衰退が約束されてる創価学会に配慮する必要は令和時代においては不要になり、池田大作の事実上の死も相まって、「平沢勝栄を入閣したところで公明党には抵抗する何の力も無い」ということで今回ようやく入閣できたことになります。
党三役である政調会長に保守強硬派で安倍総理側近の下村博文
次に行政府ではなく立法府に目を向けてみましょう。
自民党は総裁がトップですが、総裁は内閣総理大臣の職で行政府に行ってしまうため、残された立法府としての自民党を担うために党三役が設置されています。
その中の政調会長に、安倍総理の出身派閥である清和政策研究会から下村博文氏が就任しました。この政調会長は以前は岸田文雄でしたが外されたことになります。
自民党総裁選に出馬するには主要閣僚の経験と党三役の経験があることが暗黙の了解になっています。岸田文雄は外務大臣の経験はありましたが党三役の経験がありました。そこで岸田氏の要望に答えて安倍総理が岸田氏を政調会長に割り当て、総裁選に出馬できるようにしてあげた経緯があります。
しかしもう既に岸田氏は総裁選に出馬したため、「総裁選に出馬するための政調会長経験」の必要性が終わったので、今回岸田氏を外しても何も問題がないとなりました。
そこで下村博文が政調会長に就任することになりました。下村氏は安倍総理の側近の一人として有名です。思想としては保守強硬派であり、教育再生のために2012年からの第二次安倍政権において長く文部科学大臣を務めていました。
そしてこの下村氏は自民党東京都連の会長を務めていた頃、下村氏にとって小池百合子は仇敵だったため今も犬猿の仲です。
さらに菅義偉首相も小池百合子と非常に仲が悪く、表面上は大人の対応として対話する安倍総理とは違って、菅官房長官は同席すらしないほどの「小池憎し」で知られています。菅官房長官は記者会見でも平然と「東京問題(コロナ流行は小池知事に責任がある)」と言ってしまうほどでした。
小池百合子は、菅義偉総理の時代である限り徹底的に冷遇されるでしょう。